ALS(筋萎縮性側索硬化症)のCさんは症状がかなり進行し、現在ではベッドに寝たきりの生活で、自分の意思どおりできるのはかすかに右手の親指だけです。また、呼吸も人工呼吸器に頼らざるを得ないため、日常の会話もできません。オンスクリーンキーボードを利用できるだけのマウス操作も難しい状態ですが、押す力をあまり必要としない軽いスイッチなら入力することができます。Cさんのような方がコンピュータを操作するには次のような方法が考えられます。
●キーボードもマウスも使わずにコンピュータを操作したい。
キーボードもマウスも全く使わずにコンピュータを利用する方法の1つに、外部スイッチを利用した「スキャン入力法」と言われるものがあります。「スキャン入力法」は、スイッチを一回押すと、モニタ画面上に映し出されたキーボード(オンスクリーンキーボード)上の文字や記号が次々と選択されていき、入力したい文字などが選択された時にもう一回スイッチを押すとその文字などが入力されるという方法です。
もちろん文字だけでなくコンピュータの操作に必要なキーの入力やソフトウェアの起動なども、この方法で行うことができます。
たとえわずかでも自分の意思どおり動かせる部位(例えば、手や頭の動き、顔の筋肉の動きなど)さえあれば、それにあった外部スイッチを用いることでコンピュータの操作は可能です。Cさんの場合も、右手の親指によるスイッチ操作が可能だったので、押す力をあまり必要としない軽いスイッチを親指で押すことにより、コンピュータ操作できるようになりました。
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