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知的障害のFさんの場合

知的障害のFさんは、ボランティアの人と一緒にコンピュータの勉強をしています。しかし、コンピュータ操作のいろいろな部分で、Fさんは難しさを感じているようです。何がFさんを困惑させているのでしょうか?
そしてそれを解決するにはどうしたら良いのでしょうか?

どこを操作すればよいのかわからない

コンピュータの画面にはフォルダやファイル等たくさんのアイコンが表示され、自由に操作することができます。作業をするときには、それらのアイコンの中から使いたいアプリケーションなどを見つけなければならないのですが、Fさんにとっては、たくさんのアイコンの中から必要なものを選び出すということが難しいようです。
こういう場合に便利なのがランチャー機能です。ランチャーとは、使いたいアプリケーションなどを簡単に起動するための機能のことで、あらかじめアプリケーションを登録しておくと、画面上のパレットに表示されているアイコンの中から使いたいものを選択するだけでそのアプリケーションを起動することができます。わざわざフォルダーやメニューを開いていって見つけるということをしなくても、一定のパレットの上だけを探せばよいのです。
Fさんもこのランチャー機能を利用することで、使いたいアプリケーションをすぐ起動することができるようになりました。

必要以外の部分まで操作してしまう

Fさんは、コンピュータを使っているうちに、OSの設定や他の人のデータなどを誤って操作してしまうことがあります。これでは、Fさんも他の人も、安心してコンピュータを使うことができません。そこで、使用制限機能を利用してみることにしました。
使用制限機能とは特定のデータなどを保護するためのものです。これにはいくつかの種類があり、パスワードを必要とするもの、画面上から一時的に見えなくするものなど様々です。本例のような場合、大切なデータにパスワードをかけておくことで、Fさんが間違って他の人のデータを変更・削除してしまうことを防ぎ、Fさんも他の人も安心してコンピュータを使用することができるようになります。

漢字が読めない・文が理解できない

Fさんの楽しみとして、インターネットでの自分の趣味であるスポーツカーのホームページを見るという物があります。そのホームページにはかっこいい車の写真がたくさん出て、Fさんはそれを眺めるのが大好きです。でも、その横に書いてある説明や、みんなが意見を出し合っている掲示板の文章の中には、Fさんが読めない漢字が使われていたり、目で読んだだけではFさんには理解できない文章が書かれていたりすることもあります。
そういう時、Fさんは、音声読み上げアプリケーションにそのわからない部分を読ませます。こうすると読めない漢字も読んでくれるし、目で見ただけではわからない文章も理解できることがあるからです。もちろん、音声化アプリケーションを立ち上げて読み上げさせるといった一連の作業も、自動化アプリケーションを使うことで、あらかじめ登録しておいたキーボード上のキーを押すことで全て行えるようになっています。



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