解決策1 符号化法を使って入力する。
ここでいう符号化法とは、簡単な信号の組み合わせで文字を入力する方法です。代表的なものにモールス信号があります。これを使うと、1つのスイッチを押している時間の長短もしくは2つのスイッチによって文字を入力することができます。ただし、この方法を使うには、一般的に、利用者の符号の理解、長短信号を作り出せる、あるいは2つのスイッチを押せるだけの運動能力の高さが要求されます。
解決策2 走査法を使って入力する
1つや2つのスイッチだけを使って入力するのにはもうひとつ方法があります。それが走査法(スキャン入力法)です。走査法とは前述のオンスクリーンキーボード上を順次カーソルが点滅していき、選択したい文字や記号のところへ来るとスイッチを押してその文字や記号を選択するというやり方です。実際には一文字ずつカーソルが移動していくのは大変効率が悪いので、最初は大きなブロックごと(例えばア行、カ行・・・)にカーソルが移動し、ア行を選択すると、ア、イ、ウ、エ、オとカーソルが点滅していき、そこから選択するというように段階別に選択していきます。
また、走査法には、2つの方法が含まれます。1つは、自動走査法と呼ばれる方法です。この方法では、モニター上にオンスクリーンキーボードが呈示され、前のキー入力から一定時間経過すると、その各キーの上をカーソルが自動的に移動していき、利用者がスイッチやセンサーを作動させると、カーソル位置のキーが選択される方法です。
もう1つは、ステップ走査法と呼ぶ方法です。この方法では、1つのスイッチを押すとカーソルが移動しはじめ、もう1つのスイッチを押して選択します。そのため、障害によって走査のタイミングに合わせてキーを押すことが困難な人でもこの方法なら利用できる場合があります。
走査法では、実際にキーが表示されているため、符号化法のように符号と文字の対応を記憶している必要はなく、また、スイッチの長短等の微妙な調節能力が要求されないため、走査速度の調節により、かなり重度の運動障害を持つ人でも利用可能な方法だと考えられます。
解決策3 音声による方法
近年、音声入力によって、コンピュータに命令ばかりではなく、直接日本語の文章まで入力できるソフトウェアが商品化されています。明瞭な発語が困難な方には使用が困難な面もありますが、実際に四肢を使ってのスイッチ操作から解放されますので、場合によっては、体に負担を与えることなくコンピューター操作ができる方法といえるでしょう。
解決策4 キーボードナビゲーション機能を使う
WindowsやMacOSなどのOSをはじめ多くのアプリケーションソフトでは、マウスを使わずにキーボードからの入力で大半の操作ができるようになっています。これを「キーボードナビゲーション」と呼んでいます。
代表的なものとしては、Windowsでは「Altキー+F4キー」でアプリケーションの終了、「Altキー+Tabキー」でウィンドウの切り替えなどがあります。
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