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私は、頚髄損傷(C4)の障害で、四肢がマヒしていて、肩から下の部分を動かすことができません。初めてパソコン通信と出会ったのは、神奈川県が(平成3年4月〜平成8年3月)、移動困難な重度身体障害者にとって情報通信が社会参加に役立つことを目的に「ニューメディアによる高齢者・障害者の社会参加に関する研究」を行い、平成5年4月からモニターとしてかかわったのがきっかけでした。
![[金子さんの写真]](gif/kaneko-san.gif)
ベッド上でパソコンをするために、片足のオーバーテーブルの上にデスクトップ型パソコンは重すぎるため、ノート型パソコンを選びました。オーバーテーブルの上に、木製の斜面台を設置し、その上にノート型パソコンを立てかけ、斜めに傾けた状態で使っています。キーボードは、口に30cm位のスティクをくわえて操作していますが、一度に2つのキーを1つのスティクで押すことができないため、特別なプログラムを組み込んで、シフトロックがかかるようにしています。マウスの操作も一般のものは、スティクで操作することはできないので、→/↑/←/↓/クリックキーなどが一列に並んだ特殊なマウスを使っています。また、ハングした時などにリセットボタンも押すことができるように工夫しています。
パソコン環境は、幸いにもリハビリテーション工学などの専門スタッフのサポートを受けることができましたが、私たちのような重度の障害をもっていると、いざパソコンをはじめようと思っても専門的なノウハウを持ったサポートを受けにくいのが現状です。また、パソコン環境のサポートだけでなく、障害者がパソコン通信への関心や興味などを持ってもらうこともとても重要です。
今後、21世紀に向けてパソコン通信をはじめとした情報通信ネットワークは、障害者にとって単に趣味の範囲だけでなく、有意義な地域生活を送る上で欠かすことのできないものとなると共に、障害者自身が保有している貴重な情報やノウハウを発信者として、社会的役割が発揮できる「情報化実社会」が重要となるのではないかと思います。そのためにも、多くの障害者にパソコン通信に関心を持ってもらえればと願っています。