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![[相山さんの写真]](gif/souyama-san1.gif)
私はごく最近パソ通の世界に足を踏み入れたばかりの未熟者です。実のところ、私は15年前の事故で頚椎を損傷、四肢麻痺というちょっと不便な状況におりまして、更にもっと深刻な障害、つまり、パソコン=難解、私には無理、という否定的観念に完全に凝り固まってしまって手も足も出そうとしない怠け者状態にあったのです。
そんな私と到底結び付くはずのないパソコンを正に見合いの如き情熱を持って熱心に勧め、常に私の立場に立ってサポートし続けてくれたのが20数年来の友人でした。既にキャリアを持つ社会人として視野の広い彼女は、パソコンが私のような障害者にこそ必要欠くべからざるモノであることを真剣に説きます。情報交換、自己開発、その他多くの可能性を秘めたものであることは言うまでもありませんが、彼女の言葉の真の意味は実はもっと深いところにあったのです。
さて、若葉マークの私がこのページに登場したのは今現在パソコンに対して「興味はあるけど・・・。」と逡巡している数ヶ月前の私のような方々に「取り敢えずパソコン通信に関してはびっくりするほど簡単ですよ。」と、声を大にして申し伝えたかったからなのです。そして、何よりもそのパソ通によって得ることのできるものがいかに貴重でいかに有益なものかということも。
まず、友人に勧められたのは今年の春先だったでしょうか。実はパソコン以前に、私個人の電話導入ということがちょっと面倒ではあったのですが、為せば成るで意外に簡単に実現しまして、今では何故もっと早く、と悔やまれるほど重宝致しております。私は指が動きませんのでワープロ、読書などをするときには装具をして指を固定させます。二本指打法と申せば分かり易いでしょうか。残念ながら物を握ることはできません。しかし、今の世の中には声だけでOKという賢い電話があるのですね。以来、この電話が私と友人のパソコン機能習得に関する試行錯誤に大きな役割を果たすことになるのです。その間、東京の友人は(私は福島の片田舎におります)私の身体の状態を考慮しながら障害者用のパソコンを見学、専門の方に相談などなど私の為に歩き回り、その結果、私にはどうにか普通のパソコンでも使用可能ということになった次第なのです。私自身マウスの使い方にかなり不安があったのですが、速度を最低に落とし、できるだけ抵抗のあるマウスパッドを使用することで操作はとてもスムーズになりました。
![[相山さんの写真]](gif/souyama-san2.gif)
これだけパソコンが溢れている中でどれを選ぶかというのも初心者には難題かと思いますが、私は自分のわがままな希望だけを並ベてそれも友人に任せてしまいました。そして我が家にやってきたのがIBMのThinkPad 365XDなのです。しかし、第1日目にして最初のトラブルが発生、サポートである友人も一緒だったので私自身は何の苦労も困惑も感じなかったのですが、一つのソフトが画面に固まった状態になってしまったとのこと。全く無知な私は、何とか修繕しようと土、日をかけてパソコンと取り組んでいる友人の傍らで、その姿を半ば尊敬の眼差しで半ば感謝しながらただ眺めやるばかりでした。「やはりパソコンは難しい。」つくづくそう思ったのを覚えています。結局パソコンはそのまま入院、再会まで一月近くも待たねばならず、いざパソ通をという時には既に夏も終ろうとしておりました。後で知ったことですが、始めから内部に異状があったそうです。
ところで、先ほど断言した通り、通信は驚くほど簡単でした。尤も、これも私の為に簡単操作に設定してくれた友人のお陰なのですが、とにかく何度も彼女のところにテストメールを送ってみて届いているかどうかを確認したくなるほど簡単だったのです。実際、操作そのものよりも私を悩ませたのはグループの中に飛び込むこと、相手を知ろうとする気持ちもさることながら自分を知って貰おうとする努力も必要だということでしょうか。この点に関しては私もまだまだクリアできておらず、つい友人の導きに頼ってしまうというのが現状ですが。
思えばごく恵まれた環境を予め設定して貰ったばかりでなく、全て教えられた手順で容易に通信の世界に飛び込んだ私ですが、いざ応用の段階となると何とも難解なことこの上なく、戸惑うこと恐れることしきり、ここに至って私は我が心の環境を自力で設定し直さねばならないことを強く感じ、反省しているところなのです。
とにかく今は点が線となった驚きと感動をお伝えするばかりですが、パソ通によって閉鎖的だった私の空間に大きな風穴ができたことは、停滞しがちな私自身の人生に少なからずの変化と大きな展望、そしてやがては自分自身を支えていく何らかの自信、力に繋がるものと期待致しております。
最後に、全国各地で私のようなユーザーに対応しているという「福祉工作クラブのパソコンボランティア」のみなさん、私の友人を支えてくれたみなさんの存在に、私は深く感動し、同時に厚く感謝しています。そして、インターネットを通じて友人がこのこころWebに出会い、SNSセンターのスタッフやパソコン・ボランティアのメンバーに出会い、今やこの私がこころWebに登場しているという、人と人との出会い、繋りを与えてくれたネットワークという不思議なものにも、感謝せざるを得ません。これから益々私は友人を困らせることになるでしょう。しかし、近い将来、私はもっと多くの感動ともう少し具体的な展開をお伝えできるかと思います。